1. 本葉が出そろい、摘芯から一気に広がる
6月中旬、ゴーヤの苗をプランターに植えたところからスタート。支柱とネットを組んで、ベランダの壁面に沿わせてみました。気温が安定してくるにつれて生長が加速し、本葉が5〜6枚そろったところで1回目の摘芯を実施。ちょうど草丈が70〜80cmほどのタイミングでした。
摘芯すると、主枝の成長が止まり、そこから子づるが左右にぐんぐん伸びてきます。7月に入ると、子づるの先からさらに孫づるが展開し、ネットの半分ほどを覆うようになりました。横に広がる葉が増えると、全体に風通しもよくなります。最初に主枝を切るのは勇気がいりますが、やっておいて正解でした。
水やりは朝と夕方の1日2回。晴れが続いた日は、株元の乾きが早くなっていました。保水性のある土を使っていても、夏場は油断できません。
7月上旬には、葉の茂り方に勢いが出てきて、ネットの上部まで手が届くようになりました。摘芯の効果は、思った以上に大きかった印象です。
2. 追肥でぐんと育ち、葉の勢いもアップ
7月中旬、1回目の追肥。株の外周にぐるりと化成肥料をまいて、軽く土となじませました。その1週間後には、明らかに葉のサイズと色味が変わってきたのがわかります。葉の緑が濃くなり、ツル先の伸びもいっそう早くなりました。
同じタイミングで、2回目の摘芯を実施。先端を数節切ったことで、カーテン状に広がる面積が一気に増えてきます。葉の重なりが気になる部分は、手で数枚だけ間引きました。茂りすぎると風通しが悪くなり、病気の原因にもなりやすいからです。
追肥はその後も2週間ごとに継続。液肥も併用しながら、控えめな量で続けました。肥料を多く与えすぎると葉ばかり茂って実がつきにくくなるため、様子を見ながら調整していきます。草勢が強いので、施肥のタイミングはやや早めに意識しています。
プランターの端から端まで葉が広がるころには、日差しの強さも和らいで感じられるようになりました。葉の役割を体感する瞬間です。
3. カーテンの完成と遮光効果の実感
8月上旬、ついにネット全面がゴーヤの葉で覆われるようになりました。葉が重なりながらも風が通る構造なので、見た目より涼しさを感じます。室内から見ると、直射日光がやわらぎ、柔らかい緑色の光が入るようになりました。午前から昼過ぎまでの遮光率は体感で8割ほど。これだけでも室温の上昇が抑えられます。
実は少しずつつき始めていますが、今回の目的はあくまでグリーンカーテンとしての効果。その点では、期待以上でした。日除け+葉の揺れ+土の保水と、夏のベランダに欲しい要素がそろっています。
今後は実の収穫を楽しみつつ、茂りすぎた葉の整理や枯れ葉の除去をしながら、状態を維持していく予定です。思ったよりも手間はかかりましたが、得られる快適さを考えると、やってよかったと感じています。
葉の影がゆれる時間は、見ているだけでも気分が整います。カーテンというより、緑のスクリーンと呼びたくなる景色です。