すのこで作る折りたたみプランタースタンド

すのこでDIY

1. 材料とサイズ選びで、準備はほぼ完了

ホームセンターですのこを選ぶとき、僕が大事にしているのは「切らずに使えるサイズ感」です。今回使ったのは、おおよそ45cm幅×90cm長の定尺すのこを3枚。多くのホームセンターで取り扱われているサイズで、特別な加工をせずとも扱いやすいのが特徴です。

あわせて、蝶番(ちょうつがい)を4組と、木ねじ、L字金具を数個。必要な道具はプラスドライバーとメジャーだけ。電動工具がなくても組み立てられるところが、この工作の気軽なところだと思います。床が傷つくのを防ぐために、下に古い布や段ボールを敷いておくと安心です。

すのこの板の隙間を活かす構造になるので、通気性も良く、プランターの湿気もこもりにくいです。これが木製のいいところなんですよね。素材そのものが軽いので、女性やDIY初心者でも扱いやすいという利点もあります。

2. 蝶番でつなげて、折りたためる仕組みに

最初にやるのは、すのこ2枚を蝶番で縦方向につなげる作業です。蝶番を外側に取り付けると、パタンと折りたたむ動きができるようになります。僕はあえて左右対称ではなく、片側だけに蝶番を集中させて「本のように開く構造」にしています。その方が設置も折りたたみもラクなんです。

次に、もう1枚のすのこをスタンドの「支え」として使います。三角形を作るように立てかける位置を決めてから、L字金具で内側に固定する。ここで支点を意識して取り付けておくと、畳むときにスムーズに動くようになります。

金具の取り付け位置を揃えておくと、折りたたんだときに厚みがきれいにまとまって、収納しやすくなるんです。このひと工夫が、普段の生活とのなじみやすさに直結してきます。滑り止めのゴムやフェルトを脚の裏につけておくと、床の保護にもなっておすすめです。

3. ベランダや玄関先でも使いやすい仕様に

完成したスタンドは、横幅45cm、高さ約90cm。2段のプランターを置いても安定する構造になっています。すのこの隙間が水や土の通り道にもなってくれるので、屋外でも使いやすいんですよね。

僕の家では、ベランダの壁沿いに立てて、上段にハーブ、下段に観葉植物を置いています。使わないときはサッと畳んで、洗濯機の横に立てかけておける。この「畳める」という仕様が、狭い住まいには本当にありがたいんです。

あとは好きな色にペイントしたり、取っ手をつけたりしても楽しめます。僕はあえて無塗装のままにして、木の風合いと季節の変化を楽しんでいます。シンプルな構造だからこそ、自分らしいアレンジも効きますし、作って終わりじゃない余白があるのも、このDIYの魅力だと思っています。暮らしにひとつ手を加えるだけで、空間の印象ががらっと変わる感覚も楽しいですよ。