1. 空き瓶とソーラーライト、必要な材料をそろえる
ベランダや玄関まわりに、ほのかな灯りがひとつあると空間の印象がやわらぎます。今回は、使い終わった空き瓶を使って、簡単なソーラージャーライトをつくってみました。特別な工具は使わず、身近な素材だけで十分です。
用意したのは、口の広い空き瓶、100円ショップで購入した小型のソーラーライト、防水用のクリアテープ、接着剤、そしてワイヤー。ソーラーライトは、分解してライト部分だけを取り外して使います。瓶のサイズに合ったものを選ぶのがポイントです。
ライト部分の裏側に接着剤をつけて瓶の蓋裏に固定すれば、基本の構造はこれだけ。透明な瓶の中にはビー玉や貝殻を入れて、光がやわらかく反射するように工夫してみました。材料費も1瓶あたり300〜500円ほどで、気軽に始められます。
色付きの瓶を使うと、光の雰囲気も変わって楽しいです。青やアンバー系のガラスなら、照明に深みが出て落ち着いた印象になります。明かりの色と瓶の色の組み合わせで、思った以上に表情が出せるのも魅力です。
2. 雨風に耐えるための防水と固定のひと工夫
屋外で使うとなると、気になるのはやっぱり雨対策です。ソーラーライト部分と瓶の接合部にすき間があると、水が入りやすくなります。そこで活躍するのが、防水タイプのクリアテープやシリコン系の接着剤。隙間をふさぐように巻くことで、水の侵入をかなり防げました。
蓋がゆるいタイプの瓶なら、ぐらつき防止にゴムパッキンをはさんでもいいと思います。また、風の強い日でも飛ばないように、瓶の口にワイヤーを巻いて吊るせるようにしておくと安心です。S字フックやフェンスとの組み合わせで、吊り下げスタイルにもできます。
夜間の点灯は、天気がよければ6〜8時間ほど続きました。充電効率は日当たりに左右されますが、ベランダの手すりなどに引っかけておくと、日中にしっかり蓄電できるようです。
あまり直射日光が強すぎる場所だと、ソーラーパネルのプラスチックが劣化しやすくなります。日陰との境目に設置するのが長く楽しむコツかもしれません。
3. 光の演出を楽しむ、瓶の中のアレンジアイデア
光るだけで満足せず、見た目にも遊び心を加えてみました。瓶の中に入れる素材しだいで、ライトの印象はがらっと変わります。たとえばビー玉やシーグラスを入れると、光が乱反射して幻想的な雰囲気に。クラフト用のフェイクグリーンを少し添えるだけでも、柔らかい印象になります。
季節ごとに中身を変えても面白いです。春はドライフラワー、夏は貝殻、秋は松ぼっくりや木の実、冬は綿やオーナメントなど、瓶の中を小さな風景のように演出できます。瓶の外側にガラス絵の具やマスキングテープで模様を入れるのもおすすめです。
ライトの灯りが揺れる時間は、ただ照らすだけでなく、その空間の雰囲気も変えてくれます。日中の充電と夜の明かりが、ゆるやかにつながっていく感覚もお気に入りです。
ひとつ完成すると、つい並べたくなってしまいます。並べる場所や高さを変えるだけでも、思った以上に空間に動きが出てくるから不思議です。