ドライフラワーと木箱で作る壁面ギャラリー

ドライフラワー

1. ドライフラワーと木箱を合わせるときの基本

壁に飾るものを選ぶとき、植物を取り入れたくなることがあります。ただ、生花はお世話が必要だったり、日当たりの加減が気になったりと、手間もあります。そんなときにぴったりなのが、ドライフラワーを使った装飾です。中でも木箱と組み合わせると、空間に奥行きが生まれて、立体的な雰囲気になります。

木箱は、ホームセンターや100円ショップなどで手に入るシンプルなもので大丈夫です。シャドウボックスと呼ばれるタイプの深さのある木箱は、奥に背景を貼ってアートのように飾ることができます。箱の内側に英字新聞や布、塗装板などを敷いてから花を配置すると、よりまとまりますよ。

ドライフラワーは、自分で乾かしても、市販のものを使っても構いません。茎の先をホットグルーや両面テープで軽く固定すれば、作業もそれほど難しくありません。最初は1輪だけのシンプルなレイアウトでも、十分きれいに仕上がります。

2. 壁への取りつけ方と配置のアイデア

木箱を壁に取りつける場合は、重さに注意が必要です。S字フックや画びょうでは落ちやすいため、しっかり支えられる石こうボード用ピンや、強力な粘着フックを選びましょう。裏面に金具を取りつけておけば、ピクチャーレールなどにも対応できます。

取りつけ位置は、目線の高さを中心に、複数の箱をずらして並べるとギャラリー感が出ます。対称に並べるよりも、箱のサイズや色に差をつけて、少しずらした配置にするとお洒落です。

背景に木目の壁紙を貼ったり、箱そのものをペイントしたりするだけでも印象が変わります。照明の当て方によっても雰囲気が変わるため、光の方向を意識するだけで仕上がりに立体感が出てきます。小さな間接照明と組み合わせて飾るのもおすすめです。

3. 季節感やテーマを込めた飾り方

飾り方に正解はありませんが、季節やテーマを決めておくと、まとまりが生まれます。春ならミモザやラベンダー、夏は白系のアジサイやユーカリ。秋はスモークツリーや紅葉した葉、冬にはコットンフラワーや木の実を使うと、空気感とよく合います。

木箱の中に小物を添えると、よりストーリーのある見せ方ができます。たとえば古い鍵やレース、アンティーク風の紙ものを背景に入れるだけで、花の印象も引き立ちます。シンプルな箱に季節ごとの花を少し入れ替えるだけでも、長く楽しめるのがうれしいところです。

箱を複数使うときは、色味のバランスを見るのもポイントです。グリーンやベージュ、アイボリーなどの中に、季節のアクセントカラーを入れていくと、リズム感も出るのでぜひやってみてください。使い終わったドライフラワーも、こうして飾ればまた部屋に生きてくる感じがして楽しくなります。

素材選びに迷ったときは、まずひとつだけテーマを決めてみてください。「森っぽさ」「アンティーク」「軽やかさ」など、キーワードをもとに構成すると、全体に統一感が出やすくなります。空き瓶や端材など、身近なものを添えるだけでも雰囲気が変わりますし、手持ちの雑貨が意外と使えることに気づくかもしれません。