観葉植物で仕切るリビングワークスペース

グリーンインテリア

1. モンステラとフィカスが“視線の壁”になる

僕がリビングの一角にワークスペースをつくったとき、最初に意識したのは「視線をさえぎる」ということでした。空間全体を仕切るのは難しくても、パソコンに向かうときに生活空間が目に入らないだけで、集中のしやすさはかなり変わります。

そこで選んだのがモンステラとフィカス・アルテシマ。どちらも背丈があるうえに、葉が横に広がるタイプなので、視線を自然にカットしてくれます。家具のように存在感がありながらも、葉と葉の隙間から光が通るので圧迫感がない。これってパーテーションにはない植物ならではのメリットだと思います。

僕の部屋では、モンステラを椅子の背面に、フィカスは斜め後ろの視線の抜ける方向に配置しています。しっかり“仕切ってる”感じがあるのに、グリーンのやわらかさがある。自然と背筋も伸びて、作業にも前向きになれる空間になりますよ。

2. 光と風を遮らないレイアウトの工夫

リビングで植物を仕切りに使うとき、気をつけたいのが「光を奪わないこと」です。特にワークスペースの近くに窓がある場合、植物の置き方次第で自然光が入りにくくなることもあります。だから僕は、葉の密度が高すぎない品種を選ぶか、置き方にひと工夫を入れています。

たとえばフィカス・ウンベラータは、幹がすっと立ち上がっていて、葉が高い位置にあるので下の空間があいています。こういう構造の植物を、部屋の“境界線”に使うことで、視覚的な仕切りになりつつ光や風は通すことができます。

鉢の下にキャスター付きのプランタースタンドを使っておくと、掃除や日照に合わせた移動も楽になります。僕のように窓際に観葉植物を置いている人にとっては、この“動かしやすさ”がかなり大事です。レイアウトを決めすぎないことで、暮らしに合わせて調整できる自由さが残ります。

3. 空間の温度感と集中力に与える影響

観葉植物でスペースを区切ると、単に“視覚的なゾーン分け”だけでなく、空気の質や温度の感覚まで変わるんですよね。僕が感じているのは、葉があるだけで空間に落ち着きが出て、音の跳ね返りもやわらぐということ。特にリモート会議中の声が響きにくくなるのは意外な発見でした。

それに、植物のある空間では“緑を見ている時間”が自然と増えるので、脳のリフレッシュが早い気がします。実際、短い休憩のときに窓の外を見るよりも、足元の植物をふと見るほうが、気持ちの切り替えがしやすいんです。視線のやり場があるって、想像以上に作業効率に影響します。

植物には香りや湿度の調整効果もあると言われていますが、それ以上に「暮らしの中に自然がある」感覚が、在宅時間のクオリティを上げてくれると思います。家具や間仕切りじゃなく、あえて植物で区切る。その選択が、ちょっとした心の余裕を生んでくれるんです。